2009年09月21日

「県民の文化」と その多様性について


平成21年9月19日(土)と20日(日)の両日、

草津市では、2つの文化祭典がありました。


1つは、滋賀県野洲出身のミュージシャン 西川貴教くん
(TMレボリューション・アヴィントンボーイズスクールのボーカル・滋賀県観光大使)

が中心となって開催された野外ロックイベント。「稲妻ロックフェスティバル2009」

烏丸半島には、若者を中心に、両日3万人が来場したのです。

2日目には、ゲストとして「明石家さんま」さんも来てくれたそうで、

きっと、楽しくエネルギッシュに大成功を収めたと想像しています。



もう1つの文化祭典は、しが県民芸術創造館で行われた

「第48回草津市民文化祭」でした。


両日とも、朝9時半から、午後4時半まで

「芸能発表の部」出演者のべ総数272名

(邦楽6組、舞踊7組、日本舞踊2組、民謡2組、謡曲1組、詩吟1組、カラオケ1組、マジック1組)

「展示発表の部」出品者のべ総数102名

(俳句4組、華道12組、大津絵1組)

「呈茶会」(茶道1組)のみ19日の10時半から2時まで


どちらかというと、今の芸能界の人気ジャンルではないかもしれませんが、

日本の大切な文化を引き継ぎ、育てている「草の根」文化なのです。


参加の年齢層を見ても、10代の若者から、90歳近い方々まで、

幅広い年代層の方が参加されていました。


「県民の文化」と その多様性について


「県民の文化」と その多様性について


上の写真は、19日の朝、

最初のグループで登場した邦楽「風雅」の演奏ですが、

その中で、(左の写真)18歳の学生から、83歳の方まで

同じ舞台に立つという姿が見られました。


Fさんという83歳の方、

お琴を娘時代(戦前)に習われていたそうですが、

3年前に再開されて、今年で2度目の舞台になります。


家族や近所の友人にも応援を受けて堂々の演奏でした。



「県民の文化」には、多様な姿があり、

「草の根文化」といわれるものには、

人々の生き方や暮らしに密着した要素があり、

一人一人の生き方や人生の豊かさに深くかかわっています。


そういう意味でも、

この「しが県民芸術創造館」の果たす役割は大きいといえます。


「県民の文化」と その多様性について


ところで、この写真は、創造館の平面図なのですが、

700席あまりのホールのほかに、

広い展示スペース、練習室、畳の練習室、楽屋があり、

バックステージにも、舞台道具の搬入のスペースがあります。


また、駐車場に面して、

舞台と同じ大きさのリハーサル室(1面は総鏡張り・手すり付き)があるので、

ミュージカルの製作が、大道具を配置しながらできるのです。

昨年12月と今年1月に公演されて大好評を得た、

「2008県民創作ミュージカル『湖の約束』」も、

このリハーサル室で生まれました。


また、

ホールやリハーサル室があれば物事ができるのではありません。

一番大事なものは、「人」であり、知識、ノウハウや経験などの「ソフト」です。



「県民の文化」と その多様性について

この創造館を支えている一番大きな特徴は、

写真に写っている端さん(左の黒シャツの人)のようなプロデューサーが、

地元や、さまざまな団体、NPOとの連携のもと、

補助金の受給から、制作スタッフの招聘、

自治体との交渉などを行い、

出演者の募集からオーディション、

そして、舞台の中身を全て仕上げていくまでの

トータルなプロデュースをしていることです。



実は、「稲妻ロック」と「市民文化祭」と同じ2日間、

創造館のリハーサル室で、

「2009県民創作ミュージカルコメディー『男の料理教室』」

の練習が行われていました。

下の写真

「県民の文化」と その多様性について


まさに、県民文化の「手作りの創造とは何か?」を、

かかわっている全ての出演者や、スタッフが

現場を見て学び、人材が育っているのです。








世話人 檀原弘行(だんばらひろゆき)













Posted by 存続願人 at 10:06│Comments(0)
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